気づけば800万円になっていた。
もちろん、仕事には全力だった。
毎日13時間働いた。
15万。20万。25万。30万。35万。
努力すれば結果に繋がる。
結果に繋がればお金が残る。
自営業の世界はシンプルだ。
やった分だけ、
残るお金が変わる。
だから僕は、
「稼いで、貯める」ことだけをやってきた。
投資はしなかった。
正確に言うと、
しなかったんじゃない。
拒否していた。
親からは何度も言われていた。
「投資は早く始めたほうがいい」
でも当時の僕には、
投資はギャンブルにしか見えなかった。
上がるか、下がるか。
当たるか、外れるか。
そんな不確実なものに、
自分の汗で稼いだお金を入れる意味が分からなかった。
守っていたわけじゃない。
戦略があったわけでもない。
ただ単に、知らなかった。
マネーリテラシーがなかった。
怖かった。
それだけだ。
800万円を超えた頃、
時代は完全に情報社会に入っていた。
YouTube。
SNS。
投資系の発信。
それまで触れてこなかった世界が、
一気に目の前に広がった。
そこで初めて思った。
「あれ、俺、まずいかもしれない」
貯めることはできた。
でも、増やすことを何も知らない。
インフレ。
複利。
資産運用。
言葉は知っている。
でも、説明はできない。
800万円あっても、
頭の中は6万円の頃と変わっていなかった。
その事実が、怖くなった。
そこで初めて、
僕は“学ぶ側”に回った。
朝1時間。
夜1時間。
毎日、勉強した。
仕事は今まで通り全力。
その上で、さらに時間を作った。
正直、楽じゃない。
眠い日もあった。
やりたくない日もあった。
でも焦っていた。
「知らないまま金額だけ増える」ことが、
一番のリスクだと気づいたからだ。
1年間、ひたすら学んだ。
仕組みを理解するまで。
自分の言葉で説明できるまで。
そしてようやく思えた。
投資はギャンブルじゃない。
無知な自分が、
一番のギャンブルだったんだ。
そこで初めて、
投資を始める決意をした。
お金を増やすためじゃない。
無知のままでいたくなかったからだ。
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