[第16話]遅いんじゃない。やらなかっただけだ。配当金43,000円が教えてくれたこと

最初に、

本当にお金が入ってきた日。

ソフトバンクを1000株持っていた頃。

半年に一度、

税引前43,000円。

画面の評価益じゃない。

含み益でもない。

本当に、

口座に入ってきた。

何もしていない。

働いてもいない。

売ってもいない。

それなのに、

43,000円が振り込まれていた。

あの瞬間、

背中がゾクッとした。

「あ、これ本物だ」

投資が、

“数字遊び”から“仕組み”に変わった日。

お金は、

ちゃんと働く。

初めて腹の底で理解した。

親は昔から言っていた。

「投資をしろ」

でもやり方は、

当たるかどうか。

上がるかどうか。

どこか勝負。

どこかギャンブル。

僕は7年前、

投資信託を始めた。

全世界株式でもいい。

S&P500でもいい。

とにかく積み立てろ。

NISAを使え。

時間を味方にしろ。

何度も言った。

でも返ってくる言葉は同じ。

「私たちにはもう先がない」

「今さら遅い」

銀行で、

NISAで損した人の話を聞いたらしい。

それが怖くて、

口座も使っていない。

でも、

7年は平等に流れた。

僕にも、

親にも。

もしあの時、

一緒に始めていたら。

同じ時間が積み上がっていた。

遅いんじゃない。

やらなかっただけだ。

あの43,000円は、

金額以上の意味があった。

お金が増えたんじゃない。

“覚悟”が増えた。

怖いからやらないのか。

怖くても続けるのか。

差はそこだけだった。

投資は、

一発当てるものじゃない。

積み上げるものだ。

半年に一度の43,000円は、

僕に教えてくれた。

未来は、

待つものじゃない。

作るものだ。

あの配当金は、

ただの現金じゃない。

あれは、

僕の人生で初めて受け取った

「心の配当金」だった。

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