カテゴリー: 40歳、バイト日記

40歳、バイト日記

資産6000万円を築いた僕が、
カラオケ店でバイトを始めた。

できない自分。
戸惑い。
人間関係。
現場で感じたリアルな感情を、そのまま記録しています。

完璧じゃない40歳の、成長途中の記録。

  • 【第9話】忙しい時ほど、人のペースに飲まれるとミスをする【40歳バイト日記】

    今日は長時間勤務で、かなり疲れた。

    正直、帰ってきた今も、

    少しモヤモヤしている。

    たぶん寝れば忘れる。

    でも、こういうモヤモヤこそ、

    ちゃんと書いておいた方がいい気がする。

    今日は、そんなバイト日記です。

    僕は今、全国チェーンのカラオケ店で働いている。

    最近はだいぶ仕事にも慣れてきて、

    長時間勤務も増えてきた。

    今日はその中でも、

    なかなかハードな日だった。

    特にきつかったのが、

    ラスト1時間。

    それまで普通に流れていたのに、

    最後の最後で急に忙しくなった。

    飲み放題の注文が一気に入る。

    受付も混む。

    ドリンクもたまる。

    こういう“急に来るピーク”が、

    カラオケバイトの怖いところだと思う。

    そのバタバタの中で、

    ひとつ気になることがあった。

    同僚が、部屋番号の呼び間違いを

    何度かしていた。

    11番なのか12番なのか、

    そういう小さなズレ。

    でも、忙しい時のその“小さなズレ”って、

    後から大きなミスにつながる。

    しかも、そういう時って、

    みんな頭がいっぱいになっている。

    たぶんその同僚も、

    焦っていたんだと思う。

    そのあと、受付も忙しくなってきて、

    僕は受付に入った。

    すると、その同僚が

    僕の隣にずっといた。

    たぶん、指示をしたかったんだと思う。

    悪気はなかったと思う。

    でも、正直に言うと、

    かなりやりづらかった。

    僕が受付をしている横で、

    ずっと口を出してくる。

    「こっち」「それ」「先にこれ」みたいな感じで、

    隣からずっと入ってくる。

    その時、僕は正直に言った。

    「僕のペースでやらせてください」

    忙しい時って、

    人それぞれ自分のリズムがある。

    自分の中で、

    「次はこれ、その次はこれ」って

    順番を組み立てている。

    そこに横から別のリズムが入ると、

    一気に崩れる。

    しかもその同僚は、

    注文がたくさん入っているのに、

    ドリンクを作るわけでもなく、

    ずっと隣にいた。

    それが仕事だと思っていたのか、

    確認したかったのか、

    本当のところはわからない。

    でも結果として、

    ドリンクはどんどんたまっていった。

    そんな中で、

    「12番に配達お願いします」

    そう言われて、

    僕は12番に持っていった。

    でも、途中で様子がおかしいと気づいた。

    なんか違う。

    確認すると、

    それは11番の注文だった。

    ここは、もう完全に僕の責任だと思っている。

    最終的に持っていったのは僕だ。

    どれだけ周りがバタついていても、

    どれだけ隣でペースを乱されていても、

    最後に確認するのは自分。

    そこを飛ばした以上、

    持っていった僕が悪い。

    途中で気づけたのは、

    まだ不幸中の幸いだった。

    提供前のものは入れ替えて、

    足りない2杯は追加で作って、

    11番に持っていった。

    お客さんも、

    嫌な顔をせずに教えてくれた。

    本当にありがたかった。

    こういう時、

    お客さんが優しいと救われる。

    もし強く言われていたら、

    もっと引きずっていたと思う。

    でも、問題はその後だった。

    バタバタしすぎて、

    気づいたら僕の上がり時間を過ぎていた。

    僕は夜10時上がりの予定だった。

    でも、時計を見たら

    もう10時半近くなっていた。

    ピークの真っ最中。

    そのまま、帰った。

    忙しい時間帯と上がり時間が重なると、

    こういう判断って難しい。

    現場としては回したい。

    でも、シフトにはシフトの時間がある。

    このあたりは、

    バイトの立場だと毎回ちょっと悩む。

    今になって思う。

    ちゃんと報告して帰ればよかったのかな。

    この気持ちが、

    今も少し引っかかっている。

    正直、僕の中では

    “大きなミス”という感覚ではない。

    途中で気づいた。

    修正もした。

    お客さんにも対応できた。

    だから、

    「報告必須の事故」とまでは

    自分では思っていない。

    でも、

    “だから報告しなくてよかった”とも言い切れない。

    そこが、今のモヤモヤだ。

    文句は言わないと決めている。

    誰が悪いとか、

    あの人のせいだとか、

    そういうことを言い出したらキリがない。

    同僚も焦っていたんだと思う。

    忙しい時は、

    誰でも視野が狭くなる。

    僕だってそうだ。

    だからこそ、

    今回のことは人のせいにしたくない。

    でも同時に、

    自分の中でひとつ学びはあった。

    忙しい時ほど、人のペースに飲まれるとミスをする。

    これはかなり大きい。

    仕事って、

    速さも大事だけど、

    結局は“崩れないこと”の方が大事だと思う。

    忙しい時に焦らないこと。

    隣で何を言われても、

    最後の確認だけは自分ですること。

    そして、

    自分の中で少しでも引っかかったことは、

    やっぱり報告して帰った方がいいのかもしれない。

    たとえ大きなミスじゃなくても、

    自分の気持ちが残るなら、

    その時点で報告する意味はある。

    今日の僕は、

    そこを流してしまった。

    たぶん、それが後悔になっている。

    まあ、寝れば忘れると思う。

    でも、

    忘れていいことと、

    忘れちゃいけないことがある。

    今日のこれは、

    たぶん後者だ。

    次からは、

    忙しい時ほど一呼吸おく。

    最後は自分で確認する。

    そして、

    少しでも引っかかったら、

    ちゃんと報告して帰る。

    今日の疲れは大きい。

    でも、

    こういう疲れの中で覚えたことって、

    たぶん次に活きる。

    そう思って、今日は寝ようと思う。

    あなたなら、こういう時どうしますか?

    忙しいピーク中って、

    自分のペースを守るのって意外と難しいですよね。

    こういう時、

    あなたなら小さな行き違いでも報告しますか?

    それとも、

    その場で修正できたなら様子を見る派ですか?

    同じ接客業の人も、

    そうじゃない人も、

    「自分ならこうする」があればぜひ教えてください。

  • 【第8話】父と息子のカラオケ時間を、僕は止めてしまった【40歳バイト日記】

    昨日のバイトで、

    かなり胸に残る出来事があった。

    たぶん、しばらく忘れない。

    もしかしたら、

    僕が一言確認していれば、

    守れた時間だったかもしれない。

    最近、ようやく電話予約も取れるようになってきた。

    最初は電話が鳴るだけで緊張していたけれど、

    名前、人数、到着時間、電話番号。

    ひとつずつ確認して、

    少しずつ慣れてきた。

    昨日も、1本の電話がかかってきた。

    「40分後くらいに着きます。2人です」

    そんな予約だった。

    僕はいつものように、

    名前と電話番号を聞いて、

    「お待ちしております」と伝えた。

    そのとき、お客さんが言った。

    「大人と、息子の2人で行きます」

    ここで、少しだけ引っかかった。

    “息子”

    その言葉が、頭に残った。

    うちのカラオケ店は、完全会員制だ。

    アプリがないと、基本的には入れない。

    さらに、年齢によって利用できる時間帯にもルールがある。

    中学生や高校生以下は、

    利用できる時間に制限がある。

    だから本当は、

    この時点でもう少し深く確認するべきだった。

    でも僕は、そこまで気が回らなかった。

    「当店のアプリはお持ちですか?」

    そう聞くと、お父さんはこう言った。

    「あ、息子が持ってるから大丈夫です」

    それを聞いて、僕はそのまま電話を切った。

    少しだけ気になったけれど、

    そのまま通してしまった。

    40分後、予約のお客さんが来店した。

    そして、嫌な予感が当たった。

    お父さんはアプリを持っていない。

    息子さんがアプリを持っている。

    ここまでは、電話の通りだった。

    でも問題は、その先だった。

    息子さんは、まさかの中学生だった。

    アプリ上の登録も、しっかり“中学生”。

    そして、うちのシステムでは

    中学生は18時以降、

    中学生だけでの利用ができない設定になっている。

    そのため、

    アプリ上で会員QRコードが出てこない。

    つまり、

    そのままでは受付が進められない。

    ここで、一気に冷や汗が出た。

    「すみません、お父さん、免許証を見せていただけますか?」

    そうお願いした。

    お父さんのアプリを新しく登録して、

    本人確認ができれば、

    入店できる可能性があった。

    でも、返ってきた答えはこうだった。

    「近くだから、免許証持ってきてないんです」

    ここで、ほぼ詰んだ。

    うちの店は、

    会員であっても、非会員であっても、

    結局、身分証の確認が必要になる。

    非会員ならなおさら、

    身分証を控えないといけない。

    つまり、

    どのルートでも身分証がないと入れない。

    店長に確認した。

    答えは、やはりダメだった。

    そこからは、

    ひたすら説明して、謝るしかなかった。

    お父さんは、どうにか入れないかと、

    財布の中を探したり、

    スマホの中に身分証の写真がないか探したりしていた。

    その姿を見て、

    すごく伝わってきた。

    「ああ、この人、本当に息子との時間を大事にしたかったんだな」

    たぶん、ただカラオケに来たかったわけじゃない。

    息子と2人で過ごす時間。

    それを楽しみに来たんだと思う。

    でも、どうにもならなかった。

    最後に息子さんが、

    少し残念そうに言った。

    「もういいよ、お父さん。帰ろう」

    その言葉が、妙に胸に残った。

    全部ひっくるめて、

    僕が悪いと思う。

    もちろん、ルールはルールだ。

    店としては間違っていない。

    でも、

    あの時間を守れる可能性は、

    電話の時点であった。

    僕が一言、

    「息子さんは何歳くらいですか?」

    そう聞けていたら。

    さらに、

    「お父さんも、入れない可能性があるので身分証をお持ちください」

    そう伝えられていたら。

    あの2人は、

    無駄に40分かけて来ることはなかったかもしれない。

    カラオケの受付って、

    ただ部屋を案内するだけじゃない。

    その場その場で、

    一瞬で判断しないといけない。

    年齢。

    時間。

    会員登録。

    身分証。

    たった一言の確認で、

    防げるトラブルがある。

    それを昨日、痛いほど思い知った。

    僕も、父親だ。

    年齢的にも、

    お父さんの気持ちがわかる。

    息子さんも、

    うちの次男と同じくらいの年齢だった。

    だから余計に、

    あの2人の空気が頭から離れない。

    楽しみにしていた時間を、

    僕の確認不足で止めてしまった。

    それが、悔しい。

    もちろん、こういうルールがあるからこそ、

    店は安全に回っている。

    トラブルも減る。

    全国チェーンだからこそ、

    統一された仕組みが必要なのもわかる。

    でも、その仕組みの中で働く以上、

    僕にできることもある。

    ルールを守るだけじゃなく、

    その前に防げることを防ぐ。

    それが、接客なんだと思う。

    昨日の父と息子の顔は、

    たぶんしばらく忘れない。

    でも、忘れない方がいい。

    こういう悔しさは、

    次に活かすためにある。

    次からは必ず聞く。

    「お連れの方は何歳くらいですか?」

    「お父さんも身分証をお持ちください」

    たったそれだけで、

    守れる時間がある。

    昨日、僕はひとつ失敗した。

    でも、

    次に同じことを繰り返さないなら、

    それはただの失敗じゃない。

    そう思いたい。

    あなたなら、どう思いますか?

    こういうとき、

    あなたなら電話の時点で気づけましたか?

    それとも、

    現場に立って初めてわかることだと思いますか?

    もしよかったら、

    「自分ならこうするかも」

    というのがあれば、ぜひ教えてください。

  • 【第7話】たった2時間のシフトが、いちばん勉強になった

    昨日のバイトは、ちょっと不思議なシフトだった。

    勤務時間は、たったの2時間。

    シフト表を見たときから、ずっと謎だった。

    「え、2時間だけ? なんで?」

    正直、最初は少しもったいないと思っていた。

    家から近いとはいえ、わざわざ2時間だけ働きに行くのか…という気持ちはあった。

    でも、行ってみて理由がわかった。

    その2時間は、調理講習の時間だった。

    夜勤メンバーで集まり、新しいメニューを実際に自分たちで作る。

    そして、自分たちで食べる。

    感想を出し合って、作り方を確認して、提供の流れも覚える。

    ただの“短いシフト”じゃなかった。

    仕事を覚えるための、大事な2時間だった。

    正直、これはかなり勉強になった。

    「なるほど、こういう時間をちゃんと取るんだな」

    そう思った。

    普段の営業中は、とにかく目の前の仕事を回すのに必死だ。

    注文が入れば作る。

    片付ける。

    ドリンクを出す。

    部屋に行く。

    また戻る。

    どうしても“作業”になりやすい。

    でも今回みたいに、

    落ち着いた状態でみんなで新メニューを作ってみると、

    「なんでこうするのか」が少し見えてくる。

    作り方のコツ。

    盛り付けのポイント。

    どこで手間がかかるか。

    どこを改善できそうか。

    実際にやってみるからこそ、わかることがある。

    これって、すごく大事だと思った。

    しかも今回は、夜勤メンバー全員で集まった。

    普段、同じ夜勤でも

    シフトの関係で全員が揃うことはなかなかない。

    だからこそ、こうやってみんなで顔を合わせる時間は貴重だ。

    日頃あまり話せないメンバーと話す。

    仕事中には聞けない意見を聞く。

    「こうした方がやりやすい」

    「ここはちょっと面倒」

    そんな改善案も自然と出てくる。

    ただ働くだけじゃなく、

    職場を少しずつ良くしていく時間でもあるんだなと思った。

    こういう時間って、意外と軽く見られがちかもしれない。

    「2時間だけ?」「会議?」「講習?」

    でも実際は、こういう時間がある職場の方が、

    ちゃんと考えているんだと思う。

    現場の人が集まって、

    実際に作って、食べて、意見を出す。

    その積み重ねが、

    お客さんに出る料理や、働きやすさにつながっていくんだろう。

    最初は「2時間だけか…」と思っていたシフトが、

    終わってみればかなり意味のある時間だった。

    働いてみないとわからないことって、本当に多い。

    カラオケって、

    歌って飲んで楽しんで帰る場所だと思っていた。

    でも、その裏ではこうやって

    新メニューを試したり、

    スタッフ同士で意見を出し合ったり、

    見えない準備がちゃんとある。

    そういう裏側を知るたびに、

    「なるほどな」と思う。

    昨日の2時間は、

    短かったけど、かなり濃かった。

    たぶんこういう積み重ねが、

    少しずつ“仕事ができる人”に近づくんだと思う。

    またひとつ、勉強になった。

  • 【第6話】40歳バイト1か月。働く時間が増えるのが、こんなにうれしいとは思わなかった

    バイトが始まって、1か月が過ぎた。

    正直、最初はどうなることかと思った。

    40歳で新人。

    年下の先輩に教わりながら、

    わからないことだらけの毎日。

    でも、最近は少しずつ仕事も覚えてきた。

    まだ完璧ではない。

    ミスもある。

    でも、明らかに最初の頃とは違う。

    「次に何をするか」が見えるようになってきた。

    自分でも、ちょっとだけ順調だと思う。

    そして最近、うれしい話があった。

    月に200時間はいかないくらいの時間帯で働ける、

    いわゆる“チーフ”とか“ミドルスタッフ”みたいな枠に申請できる話が来た。

    正式な名前はまだよくわからない。

    でも、働ける時間が増えるかもしれない。

    それが、純粋にうれしかった。

    普通に考えれば、

    「働く時間が増える=大変」かもしれない。

    でも、今の自分にとっては逆だった。

    もっと働きたい。

    そう思えた。

    今は1日3時間とか、4時間とか、5時間のシフトが多い。

    もちろん、家からすぐ近い。

    だから、3時間でも全然通える。

    それはありがたい。

    でも、3時間って意外と短い。

    仕事をして、少し慣れてきた頃には終わる。

    「あれ、もう終わり?」

    そんな感覚になることもある。

    そして帰ってから、時間が余る。

    その“余った時間”が、今の自分にはちょっときつい。

    長年働いてきた人間ほど、

    時間が空きすぎるのがしんどいのかもしれない。

    僕は17年間、自営業をしてきた。

    両親と仕出しの仕事を続けてきた。

    忙しいのが当たり前。

    休みが少ないのが当たり前。

    だから、急に時間ができると、

    逆に落ち着かない。

    何をすればいいのかわからなくなる。

    趣味がないわけじゃない。

    でも、今までそれなりに遊んできた。

    だからこそ、

    連休が長すぎても、正直やることがない。

    2連休くらいがちょうどいい。

    3連休になると、ちょっと持て余す。

    しかも僕は、お酒が好きだ。

    時間が空きすぎると、

    なんとなく飲む時間が増えてしまう。

    それがあまり良くないのも、自分でわかっている。

    だから思う。

    休みが多いより、

    ある程度働いている方が、今の自分には合っている。

    今回、バイトに入って1か月で

    そういう“次の枠”の話が来た。

    これって、かなりありがたいことだと思う。

    もちろん、まだ正式に決まったわけじゃない。

    でも、少なくとも

    「この人、もう少し入ってもらってもいいかも」

    そう思ってもらえたってことだ。

    それが、うれしい。

    一生懸命やってきた甲斐があった。

    40歳になってから、

    こういう気持ちになるとは思わなかった。

    評価されるって、やっぱりうれしい。

    しかも今回は、

    肩書きじゃない。

    自営業の店主だったから評価されたわけでもない。

    ただ、目の前の仕事をちゃんとやって、

    少しずつ覚えて、

    真面目に動いていた。

    それを見てもらえた。

    それがうれしかった。

    最近、店長も変わって、

    いろいろ面倒くさいことは増えた。

    やり方も変わる。

    人が変われば、空気も変わる。

    正直、やりづらいこともある。

    「今までこうだったのに」

    と思うこともある。

    でも、それも含めて仕事なんだろうと思う。

    どこの職場でも、

    人が変わればルールが変わる。

    それに合わせながら、

    自分のペースも崩しすぎない。

    それが大事なんだろう。

    40歳で始めたバイト。

    最初は不安だった。

    でも今は、

    少しずつこの生活が馴染んできた。

    働く場所がある。

    シフトがある。

    必要とされる時間がある。

    それだけで、

    人は少し元気になれる。

    働く時間が増えることが、

    こんなにうれしいとは思わなかった。

    明日からも、また頑張ろうと思う。

    完璧じゃなくていい。

    少しずつでいい。

    でも、せっかくもらえたチャンスだから、

    ちゃんと掴みにいきたい。

    40歳でも、

    まだ評価される。

    まだ必要とされる。

    それを、この1か月で少しずつ実感している。

  • 【バイト日記】40歳バイト1か月。生活リズムが整うと体も心も変わる

    気がつけば、バイトを始めて1か月くらい経った。

    最初の頃は、右も左もわからなかった。

    何をすればいいのかも、正直よくわからない。

    ただ周りの人の動きを見て、

    必死についていくだけだった。

    それが最近、少しだけ変わってきた。

    「次はこれをやればいいな」

    そんなふうに、ほんの少しだけ先が見えるようになってきた。

    小さな変化だけど、これは自分の中では結構大きい。

    今月はシフトも多く、

    月に120時間くらい働けそうだ。

    バイトとしては、そこそこ多い方かもしれない。

    でも僕にとっては、むしろありがたい。

    働く時間が増えると、

    生活リズムが安定するからだ。

    最初の頃は、正直かなり不安定だった。

    働く日数、時間が少なく。

    そんな感じの生活だった。

    これが意外ときつい。

    人間の体は正直で、

    生活リズムが崩れるとすぐに体調に影響が出る。

    なんとなく体が重い。

    寝る時間もバラバラ。

    「あれ、なんか調子悪いな」

    そんな日が増えていた。

    思い返すと、自営業の頃は

    生活リズムがかなり固定されていた。

    17年間、両親と仕出しの仕事をしていた。

    朝は決まった時間に起きて、

    決まった流れで仕事をする。

    休みは少なかったけれど、

    生活のリズムは安定していた。

    人間って、やっぱり

    ある程度のリズムがあった方が楽なのかもしれない。

    最近はシフトも増えてきたので、

    体もそのリズムに慣れてきた。

    少しずつ、健康的な生活に戻ってきた気がする。

    今日は特別な出来事があったわけではない。

    でも、ちょっと印象に残ったことがあった。

    一緒に仕事をした先輩が、

    かなり若い女の子だった。

    年齢で言うと、

    自分の息子と同じくらいの世代だと思う。

    もしかしたら、少し上かもしれない。

    もちろん仕事では、完全に先輩だ。

    「ここはこうした方がいいですよ」

    「次はこれお願いします」

    そうやって仕事を教えてもらう。

    当然、敬語で話している。

    でも、ふとした瞬間に思う。

    「若いな」

    楽しそうに仕事をしている姿を見ると、

    なんだか息子世代を見ているような気持ちになる。

    かわいいという言い方が正しいのかは分からない。

    でも、どこか微笑ましく感じてしまう。

    これまでの人生で、

    こういう経験はほとんどなかった。

    僕は17年間、ずっと自営業だった。

    両親と一緒に仕出しの仕事をしていたので、

    いわゆる「同僚」という存在がほとんどいなかった。

    家族と仕事をするのが当たり前だった。

    だから今、こうしてバイトとして働きながら

    年齢も立場も違う人たちと一緒に仕事をする。

    それが、すごく新鮮だ。

    最初は戸惑いもあった。

    年下の人に仕事を教わること。

    自分が新人として働くこと。

    40歳になってから経験するとは、

    正直思っていなかった。

    でも今は、少しずつ慣れてきている。

    まだ覚えることはたくさんある。

    ミスをすることもある。

    それでも、確実に前には進んでいる。

    バイトを始めたばかりの頃は、

    ただ必死だった。

    でも今は、

    ほんの少しだけ余裕が出てきた。

    職場の人とも、少しずつ会話が増えてきた。

    それだけでも、

    気持ちはだいぶ違う。

    40歳で新人。

    ちょっと恥ずかしい気持ちもある。

    でも、悪くない。

    むしろ、

    今まで知らなかった世界を見ている感じがする。

    新しい環境。

    新しい人間関係。

    新しい仕事。

    40歳でも、

    人はまだ新しい経験ができる。

    それが最近、少し嬉しい。

    まだまだ覚えることは多い。

    仕事も、完璧にはできていない。

    それでも、

    一歩ずつ慣れてきている。

    焦らなくていい。

    少しずつ覚えていけばいい。

    そんなふうに思えるようになってきた。

    明日もまた、

    少しだけ仕事を覚えて帰れたらいい。

    それくらいの気持ちで、

    またバイトに向かおうと思う。

  • 【バイト日記】卒業式とワンオペの嵐、そして「いつか自分の店を」という誓い

    今日は次男の卒業式でした。

    息子の成長をしっかりと見届けたくて、職場にはあらかじめ事情を話して、勤務時間を4時間に短縮してもらいました。

    ……本当は、式が終わってから息子と記念写真を撮りたかったんです。でも、そこは成長した息子。「友達と行くからいいよ」とあっさりしたもの。親としては少し寂しいけれど、友達との時間が何より大切になる時期なんですよね。なんだか少し複雑な気持ちを抱えながら、僕は職場へと向かいました。

    4時間の「ワンオペ」戦場

    たった4時間、されど4時間。

    店に着くと、そこには相変わらずの忙しさが待っていました。

    正直に書きますが、今の店長にはほとほと困っています。新しく変わった店長は、現場にいてもほとんど何もしない。周囲が汗だくで動いている中で、ただそこにいるだけ。心の中で「マジで使えないな……」と苦笑いしながら、実質的なワンオペ状態で店を回す羽目になりました。

    まだアルバイトを始めて1か月も経っていない身です。すべてを完璧にこなせているかと言えば、決してそうではありません。難しい作業に直面するたびに立ち止まり、試行錯誤の連続。でも、不思議と嫌な感じはしませんでした。

    やっぱり、接客が好きだ

    今日、確信したことがあります。

    それは、僕はやっぱり「お客さんと直接顔を合わせて接客すること」が大好きなんだということ。

    卒業式帰りということもあって、近所の子供たちや息子の友人たちがたくさん来店してくれました。最初は「うわ、近所の子たちか、顔を合わせるのもな……」なんて身構えていたんです。でも、いざ接客をしてみると、深夜の酔っ払ったお客様の対応をする日々に比べたら、彼らの賑やかさなんて本当に可愛らしいもの。純粋に会話を楽しみ、笑顔を交わす時間は、忙しさの中のちょっとしたオアシスでした。

    自分の店を持つという未来へ

    接客の楽しさを知ってしまうと、夢が膨らみます。

    ここで仕事を覚え、実績を積んで、いつか自分のお店を持てたらどうだろう。カウンター越しに馴染みのお客さんと他愛のない会話を交わし、自分の理想とする空間を作り上げる。そんな未来を考えると、今の慌ただしいバイトの日々も、すべては夢への「修行」なんだと前向きになれます。

    今の目標は、一日も早くワンオペを完全にマスターすること。

    仕事ができずにただ立っている時間ほど、居心地が悪く、精神的に疲れるものはありません。それならいっそ、仕事に追われている方が、今の自分にはずっと楽なんです。さっさと仕事を覚えて、自分のペースで店を回せるようになりたい。

    4時間の短い勤務でしたが、卒業式の余韻と、自分の将来に対する小さな確信を持ち帰ることができた、そんな一日でした。

    明日もまた、新しい業務の連続でしょう。

    店長を当てにするのはやめて、まずは自分の手と頭でしっかりと仕事を叩き込む。それが今の僕にできる一番の近道だと信じています。いつか「自分の店」を持つという目標に向かって、明日のシフトも淡々と、でも情熱を持ってこなしてきます。

    仕事終わりのビールが、いつもより少しだけ美味しい気がします。

    さて、次はどんな一日になるでしょうか。

  • 【バイト日記】「昨日の正解」が「今日の不正解」に。店長交代から学んだ、働くことの難しさと尊さ

    全国展開している某有名カラオケ店でアルバイトを始めて、少しずつ仕事に慣れてきた頃のことでした。2日前、突然の店長交代という大きな変化が訪れました。新しい店長が別の店舗から着任し、現場の空気は一変しました。

    今まで大切に積み上げてきた仕事のやり方が、まるで砂の城が崩れるように否定されていく感覚。今まで「これが正解」と教わってきたことが、新しい店長の方針では「間違い」とされる。そんな状況に、現場は戸惑いと混乱で満ちていました。

    お酒の作り方ですら「正解」が変わる、ピリピリとした現場の空気

    最も戸惑ったのは、お酒の作り方という「現場の基本」すら変わってしまったことです。昨日まで正しいと信じていた手順が、今日は違う。他のスタッフから教わった方法で準備を進めていると、新しい店長からはまた違う方向性を指示される。そんなことが続くと、何が本当に正しいのか分からず、ただただ立ち尽くしたくなります。

    休憩室やカウンターの裏では、スタッフ同士の言い合いも絶えません。「今まではこうだった」という主張と、「これからはこうする」という方針のぶつかり合い。理不尽さを感じて胸がざわつく夜もありました。「自分たちの努力は何だったんだろう」と、ふと肩の力が抜けてしまうような、そんな張り詰めた空気が店内に流れていました。

    理不尽さに胸がざわつく夜。葛藤の中で「一旦受け入れてみる」と決めた瞬間

    正直なところ、最初は抵抗感がありました。でも、ふと旅先で新しい美味しいものに出会った時のことを思い出したのです。「熱海、これ良い、試して正解」と、自分の価値観を少し広げて受け入れた時のあの感覚。今回の仕事も、同じように捉えてみようと決めました。

    店長の指示には戸惑うことも多いけれど、まずは素直に新しいやり方を試してみる。どちらが正解かなんて、まだ誰にも分からないのかもしれません。それでも、新しい方法を一度飲み込んでみるという「挑戦」を始めたとき、少しだけ心が軽くなった気がしました。反発するよりも、まずはやってみる。その姿勢が、この混沌とした現場で自分を保つための唯一の術だったのかもしれません。

    あの時、酔っ払って歌っていた自分が恥ずかしくて。裏側に隠された「誰かの頑張り」へのリスペクト

    カラオケ店で働くようになり、以前の自分を少し恥ずかしく思うことがあります。かつては客として、お酒を飲んで酔っ払って、歌を歌って帰るだけでした。その裏で、株式会社第一興商のような店舗のスタッフが、新しい方針や予期せぬトラブルにこれほどまでに頭を抱え、試行錯誤しているなんて、想像もしていませんでした。

    カウンターの裏で繰り広げられる、見えない苦労や葛藤。それらは、華やかなエンターテインメントの舞台を支えるための、泥臭いけれど大切な努力の跡です。これまでの自分には全く見えていなかったその景色を知った今、現場で働くすべての人へのリスペクトが止まりません。

    試行錯誤の最前線にいることの尊さ。明日もまた、丁寧に向き合ってみようと思う

    現場の空気は変わっても、誰かを喜ばせたいという想いはきっと変わらないはずです。今日まではただの混乱だと思っていた出来事も、視点を変えれば、一人ひとりが仕事に向き合っているからこそ生まれる熱量なのだと気づきました。

    昨日までの正解が通用しない毎日。それでも、そこで生まれる小さな工夫や、新しいやり方を一つずつ積み上げていくこと。その繰り返しこそが「働く」ということの本質なのかもしれません。

    明日からは、少しだけ丁寧に向き合ってみようと思います。店長の方針も、スタッフ同士の意見も、そして目の前のお客様の笑顔も。変化を恐れず、でも目の前のことに一つずつ、誠実に。そうやって歩んでいく先には、きっとまた新しい景色が見えてくると信じています。

  • 【バイト日記】中1の初カラオケ?「0円」の勘違いに思う、大人の余裕と子供の成長

    全国チェーンのカラオケ店でバイトを始めて2週間が経ちました。

    今日は自店舗のスタッフだけでなく、別店舗から応援に来てくれた「仕事熱心なベテランさん」と一緒にシフトに入りました。細かい掃除のコツや効率的な動き方など、学ぶことが多くて刺激的な一日でした。

    そんな中、受付に現れたのは中学1年生の3人組。

    実は私の職場は自宅から自転車ですぐの距離にあり、彼らは私の母校の後輩にあたります。私にも15歳や16歳になる息子がいるので、中1の彼らを見ると、どうしても「可愛いなぁ」と親のような目線で見てしまいます。

    1. 「ルーム代0円」の甘い罠

    その中学生たちが受付に来る前、少し一悶着あったようです。

    店内に掲示されている「ルーム代0円(※条件付き)」という文字を見て、彼らは「本当にタダで歌える!」と勘違いしてしまった様子。応援に来ていたスタッフが「0円で入れるわけないでしょ、こうこうこうだよ」と説明すると、彼らは一度お金を取りに帰り、改めて3人で戻ってきました。

    1人あたり1000円もいかないくらいの、彼らにとっては精一杯のお金を持って戻ってきた姿。初めての友達同士でのカラオケだったのかもしれません。

    2. 大人の反応と、私の「親心」

    彼らが楽しんで帰った後、部屋を見てみると……。

    予想はしていましたが、やはり中学生。部屋の中は散らかり放題、汚したい放題。その片付けをしたのは私でしたが、不思議と嫌な気はしませんでした。

    一方で、周りのスタッフたちの反応は少し厳しいものでした。

    「0円で入れるわけないだろう」「日誌に書くくらい態度が未熟だ」と、マニュアルや大人の常識に照らし合わせて文句を言っています。でも私は、心の中でこう思っていました。

    「中学1年生の金銭感覚なんて、そんなもんじゃないのかな」と。

    3. 失敗して学んでいくもの

    確かに、お店からすれば手のかかるお客さんだったかもしれません。

    でも、誰だって最初は「0円」という言葉にワクワクしたり、公共の場でのマナーを失敗しながら覚えたりしていくものです。

    私の息子たちも、そうやって周りの大人に温かく見守られながら成長してきたはず。

    マニュアル通りに「非常識だ」と切り捨てるのは簡単ですが、地元の子たちが「楽しかったね!」と笑顔で帰っていく姿を見られるのは、この仕事の醍醐味の一つだと感じています。

    まとめ

    バイトを始めて2週間。

    仕事のやり方は別店舗の方から厳しく、細かく教えていただきましたが、接客の「心」の部分は大ちゃん流を貫きたいと思っています。

    厳しく指導する大人も必要ですが、一人くらいは「またおいで」とニコニコ見守る大人がいてもいい。

    汚れた部屋を掃除しながら、かつての自分や今の息子たちを重ね合わせ、少しだけ優しい気持ちになれた一日でした。

    明日からも、母校の後輩たちがまた遊びに来たくなるような、温かいお店づくりを心がけていきたいです!

    本音、バイトの経験が浅いだけで、、

    慣れてくると同じ感覚になりそう

  • 【バイト日記】「マニュアル」よりも大切なもの。カラオケ店で出会った最高の贈り物

    バイトを始めて2週間。

    僕が働いているのは、誰もが知る全国チェーンのカラオケ店です。

    2週間ほど過ぎ、ようやく仕事の流れが見えてきました。最近では少し時間に余裕も持てるようになり、「早く一人で店舗を任せてもらえるようになりたい」と、密かに闘志を燃やしています。

    実は今のバイト先、人生でほぼ2度目となる面接で、ドキドキしながら掴み取った場所なんです。合格の連絡をもらった時のあの嬉しさは、今でも忘れません。だからこそ、一つひとつの仕事に、私なりの「熱」を込めて向き合っています。

    1. 団体のお客さまと「心の距離」を縮める接客

    今日、お店に飲み放題プランを利用される団体のお客さまが来られました。

    そのグループの中心にいたのは、周りから「社長!」と呼ばれ慕われている、とても貫禄のある男性。一目で「人生のベテラン」だと分かるような、温かみのあるお金持ちといった雰囲気の方でした。

    私は、どんなお客さまに対しても、マニュアル通りに淡々と接するのは面白くないと考えています。もちろん敬語はしっかり使いますが、自由業を経験してきた私だからこそできる、少しフレンドリーで「人間味」のある会話を心がけています。

    「お味はいかがですか?」「今日は皆さんで盛り上がっていますね!」

    そんな何気ない一言から会話が弾み、いつの間にか、友達とまではいかなくても、まるでお互いを知っている仲のような、温かい空気感が生まれました。

    2. 帰り際に渡された「2000円」の重み

    宴もたけなわ、お帰りの際のことです。

    その「社長」が私のところへ歩み寄り、笑顔でこう言いました。

    「お兄ちゃん、いい接客だったよ。ありがとう」

    そう言って、昔ながらの粋な仕草で、2000円をそっと渡そうとしてくださったのです。

    お酒も入っていたかもしれませんが、その言葉と表情からは、私の接客を心から喜んでくださったことが痛いほど伝わってきました。

    もちろん、私はお断りしました。「お気持ちだけで十分に嬉しいです。でも、これを受け取るとお店から怒られてしまうんですよ」と、少しユーモアを交えてお伝えしたところ、納得して笑顔で帰っていかれました。

    私が欲しかったのはお金ではありません。でも、その方が私を「一人の人間」として認め、感謝を形にしようとしてくれたその「気持ち」が、何よりも誇らしく、ありがたかったのです。

    3. 「マニュアル」を飛び出す勇気

    全国チェーンのカラオケ店には、厳しいマニュアルがあります。

    周りを見渡すと、無愛想に「できません」と断ったり、決められたセリフしか口にしなかったりするスタッフも少なくありません。でも、それだけでは本当の「おもてなし」にはならないと私は思うのです。

    決まりを守ることは大切です。でも、それ以上に大切なのは、目の前のお客さまと心を通わせること。機械的な対応ではなく、相手が何を求めているのか、どうすればもっと楽しんでもらえるのかを考える「人間味」のある接客。これこそが、私がこの場所で表現したい自分らしさです。

    まとめ

    バイト1週間を終えて感じているのは、仕事は「こなすもの」ではなく「作るもの」だということです。

    今日いただいた「ありがとう」の一言を糧にして、明日からも私は笑顔でマイクを持ち、ドリンクを運びます。

    誰にでもできる接客ではなく、「大ちゃんに接客してもらえて良かった」と言ってもらえるような、唯一無二の店員を目指して。

    私の挑戦は、まだ始まったばかりです!

  • 【バイト日記】ブロッコリー欠品事件から考えた、接客の「正解」と「真心」

    バイトを始めて1週間。

    ようやく足腰も現場の空気にも慣れてきました。1日8時間、しっかり働くリズムが体になじんできたところです。そんな中、昨日ちょっとした「事件」が起きました。

    1. 注文後に気づいた「ブロッコリーがない!」

    お客さんから、ポテト、チキン、ブロッコリーがセットになった注文が入りました。

    マニュアル通りに準備を進めていたのですが、途中でとんでもないことに気づきます。「ブロッコリーの在庫がない……」。

    上司も気づいてあたふたしていますが、すでにポテトは揚げ始めています。このままでは間に合わないと思い、私が直接お客さんのところへ説明に行くことにしました。

    2. お客さんの優しい対応と、現場の混乱

    「すみません、写真にあるブロッコリーが今、欠品しておりまして……」

    申し訳なさと共にお伝えすると、お客さんは嫌な顔ひとつせず「じゃあ代わりに何がつくの?」と、自然な流れで聞いてくれました。

    私はとっさに「少しサービスして、代わりのお品をお付けしますね」とお伝えし、注文をそのまま継続していただくことができました。厨房に戻って報告すると、上司は「入れるものなんてないし、どうしよう」と困り顔。結局、チキンを1個増やして対応することになりました。

    3. 上司からの「一言」への違和感

    商品を部屋へ運ぼうとしたとき、上司からこう言われました。

    「こういうサービスは普段はやっていないので、今回だけですよって一言添えておいて」

    正直、私は心の中で納得がいきませんでした。

    今回の欠品は、注文を受ける前に在庫を確認できていなかった「こちらのミス」です。それなのに、代わりの品を出すことを「特別な恩着せがましいサービス」のように伝えるのは、人としてどうなのだろう?と感じてしまったのです。

    4. 私が選んだ「自己判断」

    結局、私はお客さんの前でニコニコと接しながらも、上司に言われた「普段はやっていない」という一言は飲み込みました。

    欠品を伝えても快く許してくれ、そのまま待ってくれたお客さんに対して、非があるこちら側が余計な一言を添えるのは、せっかくの時間を台無しにする気がしたからです。上司も、そしてお客さんも、その後何も言わずにその日は終わりました。

    あなたなら、どうしますか?

    バイト1週間目の新人が、上司の指示を無視して自己判断で接客する。

    これは、仕事としては「正解」ではないのかもしれません。でも、マニュアルや効率を優先するあまり、目の前のお客さんへの感謝や誠実さを忘れてしまうのは、どうしても嫌だったのです。

    「郷に入っては郷に従え」という言葉もありますが、接客における「真心」の線引きはどこにあるのでしょうか。

    もしあなたが私の立場だったら、上司の指示通りに一言添えますか?

    それとも、自分の感覚を信じて黙って商品を渡しますか?

    バイト生活はまだ始まったばかりですが、こうした小さな葛藤を繰り返しながら、自分なりの「良い仕事」を見つけていきたいと思っています。