バイトを始めて2週間。
僕が働いているのは、誰もが知る全国チェーンのカラオケ店です。
2週間ほど過ぎ、ようやく仕事の流れが見えてきました。最近では少し時間に余裕も持てるようになり、「早く一人で店舗を任せてもらえるようになりたい」と、密かに闘志を燃やしています。
実は今のバイト先、人生でほぼ2度目となる面接で、ドキドキしながら掴み取った場所なんです。合格の連絡をもらった時のあの嬉しさは、今でも忘れません。だからこそ、一つひとつの仕事に、私なりの「熱」を込めて向き合っています。
1. 団体のお客さまと「心の距離」を縮める接客
今日、お店に飲み放題プランを利用される団体のお客さまが来られました。
そのグループの中心にいたのは、周りから「社長!」と呼ばれ慕われている、とても貫禄のある男性。一目で「人生のベテラン」だと分かるような、温かみのあるお金持ちといった雰囲気の方でした。
私は、どんなお客さまに対しても、マニュアル通りに淡々と接するのは面白くないと考えています。もちろん敬語はしっかり使いますが、自由業を経験してきた私だからこそできる、少しフレンドリーで「人間味」のある会話を心がけています。
「お味はいかがですか?」「今日は皆さんで盛り上がっていますね!」
そんな何気ない一言から会話が弾み、いつの間にか、友達とまではいかなくても、まるでお互いを知っている仲のような、温かい空気感が生まれました。
2. 帰り際に渡された「2000円」の重み
宴もたけなわ、お帰りの際のことです。
その「社長」が私のところへ歩み寄り、笑顔でこう言いました。
「お兄ちゃん、いい接客だったよ。ありがとう」
そう言って、昔ながらの粋な仕草で、2000円をそっと渡そうとしてくださったのです。
お酒も入っていたかもしれませんが、その言葉と表情からは、私の接客を心から喜んでくださったことが痛いほど伝わってきました。
もちろん、私はお断りしました。「お気持ちだけで十分に嬉しいです。でも、これを受け取るとお店から怒られてしまうんですよ」と、少しユーモアを交えてお伝えしたところ、納得して笑顔で帰っていかれました。
私が欲しかったのはお金ではありません。でも、その方が私を「一人の人間」として認め、感謝を形にしようとしてくれたその「気持ち」が、何よりも誇らしく、ありがたかったのです。
3. 「マニュアル」を飛び出す勇気
全国チェーンのカラオケ店には、厳しいマニュアルがあります。
周りを見渡すと、無愛想に「できません」と断ったり、決められたセリフしか口にしなかったりするスタッフも少なくありません。でも、それだけでは本当の「おもてなし」にはならないと私は思うのです。
決まりを守ることは大切です。でも、それ以上に大切なのは、目の前のお客さまと心を通わせること。機械的な対応ではなく、相手が何を求めているのか、どうすればもっと楽しんでもらえるのかを考える「人間味」のある接客。これこそが、私がこの場所で表現したい自分らしさです。
まとめ
バイト1週間を終えて感じているのは、仕事は「こなすもの」ではなく「作るもの」だということです。
今日いただいた「ありがとう」の一言を糧にして、明日からも私は笑顔でマイクを持ち、ドリンクを運びます。
誰にでもできる接客ではなく、「大ちゃんに接客してもらえて良かった」と言ってもらえるような、唯一無二の店員を目指して。
私の挑戦は、まだ始まったばかりです!
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