【春闘の格差】大手と中小で開く賃上げの壁、僕たちが今できる生活防衛

毎年春になるとやってくる「春闘」のニュース。今年も大手企業からは約6%という景気の良い賃上げ回答が相次いでいますが、一方で中小企業の現状は、それとは少し異なる厳しい現実を映し出しています。

今回の春闘では、大手企業が軒並み高い賃上げ率を実現する一方で、中小企業の賃上げ率は平均で2.74%という数字にとどまっています。大手企業に勤める方々の華やかなニュースと比べ、全労連の幹部が「大手企業の水準には遠く及ばない」と警鐘を鳴らす通り、両者の間には埋めがたい格差が浮き彫りになっています。物価が上がり続ける中で、この賃上げ幅の差は、僕たち一人ひとりの家計に直結する非常に切実な問題です。

このニュースを見て、僕は正直、胸が締め付けられるような思いがしました。17年間自営業を続けていた頃、僕もまさにその「中小企業の側」で必死に踏ん張っていたからです。売上を上げるために奔走し、なんとか利益を捻出しても、従業員への賃上げに回す余裕なんて、正直言ってほとんどありませんでした。今回のニュースで取り上げられている中小企業の賃上げ率が2.74%に留まっているのは、決して経営者が怠けているわけではなく、それだけ価格転嫁(コスト上昇分を価格に反映させること)が難しいという、構造的な壁があるからなのだと痛感します。

今はアルバイトをしながら人生を再スタートさせていますが、時給で働く身としては、この「大手と中小の格差」は、そのまま「明日買えるもののランク」に影響します。大手企業のような賃上げが、雇用の7割を占める中小企業にまで完全に波及しない限り、本当の意味での「デフレ脱却」や「景気回復」は遠い先の話のように思えてなりません。

今後、この賃上げ格差はどうなるのでしょうか。厳しい言い方になりますが、すべての企業が一律に賃上げをするのは、現段階では非常に難しいと言わざるを得ません。独自の技術力やブランド力を持ち、適正な価格でサービスを提供できている企業は大手並みの賃上げが可能ですが、そうでない企業はさらなる苦境に立たされる可能性があります。格差は、むしろ二極化として広がっていくのではないでしょうか。

私たち投資家や生活者にとって重要なのは、この格差を嘆くだけではなく、冷徹な現実として受け止めることです。「どこにいても給料が上がる時代」は終わり、これからは「収益力のある企業」に身を置くか、あるいは自身のスキルを磨いて「選ばれる人材」になり、格差に左右されない力をつけることが、最大の生活防衛術になるはずです。

皆さんは、この大手と中小の賃上げ格差、どう感じましたか? ご自身の職場や周りの環境で、変化は感じられていますか? ぜひ皆さんのリアルな声を聞かせてください。

※細心の注意を払っていますが、主観や見落としがあるかもしれません。僕も日々勉強中の身ですので、最終的な投資判断は必ずご自身でも情報を確認した上で行ってくださいね。

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