【第5話】6万円の僕が最初に覚えた武器は「支出管理」だった

6万円からの再スタート。

正直に言えば

投資なんて考えられる状態じゃなかった。

「どうやって増やすか」より先に、

「どうやって減らさないか」だった。

まずやったのは、家計の可視化。

逃げずに、全部書き出した。

家賃。

携帯代。

保険。

サブスク。

毎月なんとなく払っているもの。

見たくなかった。

でも、見た。

そこで気づいた。

俺は稼げていないんじゃない。

“漏れていた”。

ここで出会った言葉がある。

支出管理。

地味で、面白くない言葉。

でも、僕はこの言葉が好きだ。

一番最初に動かしたのは携帯。

大手キャリアから格安SIMへ。

月7000円削減。

年間で約8万円。

たった一つの決断で、

“もう一人の自分”が毎年働いてくれる感覚だった。

次に保険。

「不安だから」という理由だけで入っていた。

本当に必要か?

営業トークじゃなく、

自分で調べた。

削った。

サブスクも見直した。

惰性で続けていたもの。

見栄で払っていたもの。

なんとなくの安心料。

全部ゼロにはしない。

でも、“目的が説明できない支出”は止めた。

ここで気づいたことがある。

収入を上げるのは時間がかかる。

でも支出を止めるのは、今日できる。

多くの人は「増やす」から考える。

俺は逆だった。

まず“守備力”を上げた。

固定費を落とし、

積立2万円が“根性”じゃなく“構造”で続く状態にした。

すると、不思議なことが起きる。

月2万円だった積立が、

3万円、4万円、5万円と増えていく。

これは収入が劇的に増えたからじゃない。

生活水準を上げなかったからだ。

ここが一番大事だと思っている。

家族ができた。

共働きになった。

次男が生まれ、4人家族になった。

でも生活費は4倍にはならない。

むしろ共働きは強い。

少なくとも“お金の面では”。

収入が増えても、

支出管理の癖は消えなかった。

増えたら使う、ではなく

増えても上げない。

その差が、

時間と一緒に膨らんでいく。

6000万円を超えた今でも、

生活水準はほとんど変わらない。

歯磨きみたいなものだ。

やるかやらないか、ではない。

やるのが当たり前。

資産形成は、才能じゃない。

センスでもない。

支出管理を“続けられるかどうか”。

6万円のときにやったのは、

未来を増やすことじゃない。

“未来を減らさない習慣”を作ったことだった。

そしてたぶん、

この地味な回が一番、

6000万円に効いている。

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