はじめに:一晩で資産が激減?NY株急落に驚いている新NISA初心者へ
2026年3月、株式市場に冷たい嵐が吹き荒れています。前日の日本市場の急落に続き、ニューヨーク株式市場でも**ダウ工業株30種平均(NYダウ)**が、イラン情勢の深刻化への懸念から一時1,200ドルを超える大幅な下落を記録しました。
新NISAの成長投資枠や「つみたて投資枠」で、米国株や全世界株のインデックスファンドを保有している方は、スマートフォンの画面を見て「せっかく積み立ててきた利益が消えてしまった」と肩を落としているかもしれません。しかし、相場の急落には必ず理由があり、そして「対処法」があります。今はまず深呼吸をして、冷静に状況を整理していきましょう。
なぜイラン情勢が「1,200ドル安」を招いたのか
今回の急落の直接的な引き金は、アメリカによるイランへの大規模攻撃への懸念が報じられたことです。中東地域での緊張が高まると、投資家は「リスクを避けて現金を持とう」という心理が働きます。
特に市場が恐れているのは、ホルムズ海峡の封鎖などによる原油供給のストップです。世界中の物流や製造に欠かせないエネルギー源である原油の価格が跳ね上がると、企業の利益が圧迫されるだけでなく、ようやく落ち着きを見せていたインフレが再燃する可能性が出てきます。その結果、米国連邦準備制度理事会(FRB)が金利を下げにくくなるという見通しが強まり、株価を大きく押し下げる要因になったと考えられます。
原油高とインフレ再燃。私たちの資産にどう影響する可能性があるか
原油価格が上昇すると、ガソリン代や電気代だけでなく、あらゆる商品の価格が上がる「インフレ」が進みます。私たちが投資している企業の多くも、コスト増に悩まされる可能性があります。
しかし、自分の資産への影響を考える上で重要なのは、これは「企業が価値を失ったわけではない」という視点です。Apple Inc.やMicrosoft Corporationといった企業が、一晩で優れた製品やサービスを作れなくなったわけではありません。あくまで、不安定な世界情勢を背景に「投資家の心理」が冷え込み、一時的に値札(株価)が書き換えられている状態であると捉えることが大切です。
投資初心者が注目すべきポイント:暴落こそ「買い場」か「静観」か
ここで、投資初心者が注目すべき最大のポイントをお伝えします。それは「パニック売りに走らない」という鉄則です。
歴史を振り返れば、マーケットは何度も戦争や地政学リスクによる暴落を経験してきました。しかし、そのたびに力強く回復し、数年後には過去の最高値を更新し続けてきたのも事実です。
新NISAで長期的な資産形成を目指しているなら、今回の下落は「予定されていた揺れ」の一つに過ぎないと考えられます。むしろ、毎月の積み立てを継続している方にとっては、価格が下がっている今は「同じ金額で、より多くの口数を安く買える絶好のチャンス(ドル・コスト平均法)」とも言えるのです。ここで売ってしまうと、将来の回復による大きな果実を受け取る権利を放棄してしまうことになりかねません。
まとめ
NY株の1,200ドル安というニュースは、確かにショッキングです。しかし、私たちが投資しているのは「世界経済の成長」そのものです。中東情勢がどう推移するかを正確に断定することはできませんが、世界がこれまであらゆる困難を乗り越えてきた力を信じる姿勢が、今こそ試されています。
7年前に投資を始めた私が大切にしているのは、相場が荒れている時こそ「画面を閉じ、本を読むなり散歩をするなりして、自分を日常に戻すこと」です。
完璧な予測は不要です。今はただ「航路を守り」、嵐が過ぎ去るのを静かに待ってみませんか?その先には、一回り大きく育った皆さんの資産が待っているはずです。
※この記事はあくまで参考情報です。投資を行う際は、ご自身でよく考えたうえで判断してください。
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