今日、バイト2日目が終わった。
帰り道、ふと「俺、ちゃんと働いてるな」と思った。
17年間、自営業だった。
両親と続けた仕出しのお店。
でも両親の年齢的な引退もあって、店を貸しに出した。
その瞬間から、僕は無職になった。
40歳、肩書きなし。
正直、あのときは少し怖かった。
朝起きても「行く場所」がない感覚。
スマホを見ても、誰からも仕事の連絡は来ない。
自分の存在が、急に軽くなったような気がした。
そこから面接を受けて、今は某カラオケ店で働いている。
面接なんて、中学か高1ぶりじゃないかと思う。
履歴書を書く手が、何度も止まった。
志望動機?
自己PR?
17年間、自分で商売を回してきた人間だ。
誰かに評価される側になるのは、想像以上にしんどい。
スーツを着て、年下の店長に頭を下げる。
これが地味にきつかった。
プライドなのか、ただ慣れていないだけなのか。
「お願いします」と言いながら、
心のどこかで自分の過去と比べていた。
それでも、無職になって2週間で動いた。
履歴書を書いて、写真を撮りに行った。
その証明写真が1000円だったのも、ちょっと衝撃だった。
高校の頃は500円くらいだった気がする。
枚数も選べず1000円。
働く前からお金がかかる。
人材不足ってよく聞くけど、
実際に働くまでのハードルは意外と高い。
履歴書を書く時間。
写真代。
面接の緊張。
簡単じゃない。
でも今日、バイト2日目を終えて思った。
楽しい。
まだ覚えることだらけ。
年下の先輩に教えてもらいながら動く。
最初は悔しさもあった。
17年間、自分が判断する立場だったから。
でも今は教えてもらう立場。
それが不思議と嫌じゃない。
「お願いします」と素直に言えること。
一つずつ覚えていく感覚。
40歳で新人。
ちょっと恥ずかしいけど、ちょっと新鮮だ。
店主という肩書きがなくなったとき、
自分の価値までなくなった気がした。
でも違った。
肩書きがなくても、体は動く。
頭も回る。
ちゃんと働ける。
ゼロからでも、また始められる。
それが今日、一番の発見だった。
面接は辛い。
履歴書も辛い。
年下に頭を下げるのも、正直きつい。
でも。
動いた自分は、少し誇らしい。
無職になってから、ただ落ち込むこともできた。
でも動いた。
その事実だけは、胸を張っていいと思う。
40歳でも、再スタートは切れる。
もし今、何かを始めようとして足が止まっているなら、
完璧じゃなくていい。
一歩でいい。
その一歩を踏み出した自分を、ちゃんと認めてあげていますか?
コメントを残す